銭湯と、ここにさようならします

ここで過ごす最後の夜。
銭湯に行ってきました。

いつも行っていた近くの銭湯が
なんと定休日!

調べてみたら、徒歩10分くらいの
ところに別の銭湯があることを
発見。
7年もいたのに、知らなかった…。

てくてく歩いて向かってみたら
こじんまりとした、
木造っぽい
いかにも昔ながらの銭湯。

入ってみたら
ちょっとぶっきらぼう⁉︎な
受付のおばあちゃん。

脱衣所には年代もののマッサージ機。

浴場には壁の絵などもなく
2畳くらいのお風呂と、
1畳半くらいのジャグジー風呂と
半畳くらいのワイン(!)風呂。

しばらく貸切でした。

周りを気にせず静かに入れて
落ち着きました。

特にワイン風呂、
いい具合のぬるめで
いい香りで、癒されました。

ほっとして、外に出ようとしたら
なんと雨が。

しまった。傘持ってない…
どうしよう。

脱衣所のおばあちゃんは
おじいちゃんに変わっていました。

私「すみませーん、
傘っておいてありますか。」

おじいちゃん「ありますよ。
後で、返してくれればいいですよ。」

私(えっ!)
「いや、私明日引っ越しなんですよ…」

おじいちゃん「じゃあ持って行ってください。
突然の雨ですから。」

私「ありがとうございます!!」
(なんて優しいおじいちゃん…)

いただいた傘をさし、
温まった心と身体で
銭湯を後ににしました。

最後にいい思い出ができました。

……………………………………

7年過ごした思い出の地を
明日去ります。
ここは東京といえど、埼玉に近いので、
都会の人からすれば田舎と捉える人も
きっといるでしょう。
でも大学入学と共に田舎から出てきた
私にとって、何もかもが眩しい場所でした。

慣れない都会のスピード感に
必死でついていこうともがき続けた
日々でした。

この部屋から大学に通い
バイトして
部活して
ゼミ活動して
友達と集まったりしながら

旅行に行き
ライブに行き…

そして就活をし
会社に入り
今に至ります。

絵に描いたような
順調な人生にみえますが
個人的に7割は病み続けていました。

旅行いってもほぼ寝てたり
動けるけど生きてる感覚が
薄い時があるというか。

周りの女の子のスタイルへの憧れから
不健康な食事を続けた結果
軽度の拒食症と、無茶食い症候群になり
40キロ〜55キロをさまよったこと。

睡眠障害になり、
人に迷惑をかけ続け
普段の意識もはっきりせず
やることなすこと自信がなくなり、
先が見えなくなったこと。

精神を保てなくなり、精神科で
鬱、発達障害の診断を受けたこと。
今も自律神経失調気味なこと。

こんな状態でもプライドがあって
体裁だけは必死で保ち続けました。

この部屋は私の葛藤が詰まっています。

でも、この部屋にいる間に
大切な人が沢山できました。
こんな不完全な私を
見守り支えてくれていることが
いることに気づくことができた
部屋でもありました。

様々な感情を持ちながら、
明日ここを離れます。

約2650日。
本当に本当に本当に、
今までの日々とこの部屋に
ありがとう。

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